パン食の普及

パンが日本に普及されたのは、戦後の学校給食に“パン”が導入されて以来といえます。

お米が豊富にある日本が、わざわざアメリカから小麦を買わされることになりました。戦後ヨーロッパへの輸出がなくなって、今度は日本が食糧支配のターゲットにされたというわけです。日本人のの食生活がパンに変わると、パンと相性のよいお肉や乳製品も消費されますよね。アメリカの利益が優先され、日本の“ごはん文化” が薄れてしまったという事実も否めません。子どもの頃に毎日パンを食べていた世代の方々が“パン党”になっても仕方のないことですが、日本の優れたご飯のことをもっと知っていただきたいと思います。

お米によって違う?

高いお米と安いお米、味はもちろん違うけど、栄養も違うの?

お米の味は、“どう作られているか”によって決まってきます。土や稲も呼吸していますからね。農薬漬けのお米はもちろんだめですが、値段によって全てが決まるわけではありません。安いお米でも、炊く時の水によって蘇ることがありますので、水にこだわるのもおすすめです。
 
ただ、衣食住はその人の運命を左右するので、“いま食べているお米”がどのようなお米なのかは知る必要がありますね。

子どものアレルギーとパン食の関係

子どものアレルギーが増えているのとごはん消費量が減っているのは関係があるといえます。ごはんに限られたことではないですが、日本人の食生活が変わってしまったことで、医療費は激増しているのが実情ですね。
ごはんを中心とした伝統的な食生活を送っていた日本人が、パン用小麦・牛乳・乳製品・卵などを急に多く摂るようになったので、体内での処理能力が超えてしまってアレルギーを引き起こしているのです。その延長にはぜんそくや生活習慣病などが存在します。
これらを防いでくれる“ごはんのパワー”をこの機会にぜひ見直していただきたいのです。

普段の食生活の8分の5はごはんを摂るようにしてください。残りは、野菜や海草、小魚などを食べれば、それが理想的な食事です。

お米は食物アレルギーの原因となる頻度が低く、パンに比べてアミノ酸バランスに優れています。さらに疲労回復の働きをもつビタミンB1や老化を防止するビタミンEも豊富。これに対してパン食は、ハムなどのお肉類を摂ることで不足しているアミノ酸を補わなければならず、さらに相性のよいバター・ジャムなどの副食を摂るため、それが肥満の原因となります。

お正月やお盆、誕生日や市町村のお祭りといった特別な行事の日には、普段とちがうものを食べるという習慣が日本にはあります。赤飯、ちらし寿司などがそれにあたりますよね。ただしこれは本来そんな特別な日だけで、毎日お祭りのような食事をしていては、身体がついていきません。

お味噌汁、魚、お漬物、納豆…。日本には素晴らしい発酵食品や旬の食べ物がたくさんあります。これらを普段の食生活にどんどん取り入れて健康な身体をつくっていきましょう。