訳がわからず、最近なぜか体調がおかしい、症状はあるけれど病院へ行っても特に検査値に異常はない。そんな時は自律神経の乱れ(自律神経失調)と診断されたり、ご自分でも「自律神経失調症かな?」と思われる方が多いのではないでしょうか。
左右の体温(手や足の冷たさの左右差)や左右の血圧の差があればあるほど自律神経のバランスの乱れが考えられます。自律神経のバランスの乱れは、店頭においていろいろ調べる方法がありますのでご相談下さい。
自律神経とは
自律神経とは、心臓を動かしたり汗をかいたり、胃腸の消化吸収活動のように自分ではコントロールできない自動的に働く神経のことです。自律神経は活動する神経といわれる『交感神経』と、休む神経といわれる『副交感神経』の二つに分類され、必要に応じて自動的に切りかわって働くようになっています。
自律神経には大きなリズムがあり、夏・昼間(お日様が出ている時間帯)には交感神経が強くなり、冬・夜(お月様が出ている時間帯)には副交感神経が強くなります。春や秋はお天気(暑さや寒さ・晴れと雨)と同じで、自律神経の変化が大きい季節になります。そのため、春や秋は自律神経のバランスを崩しやすい季節であるともいえます。
自律神経の働き
- 精神の調整・・・悲しいと涙が出る、驚くと心臓がドキドキするなど、精神的な変化から身体の反応としてあらわす働き
- 神経の調整・・・外部の気温が上がっても体温が一定に保たれるなど、外部から刺激を受けても身体を一定の状態に調整する(=ホメオスタシス)
- 内分泌の調整・・・ホルモン分泌とも密接に関係。女性に自律神経失調症が多くみられるのは排卵・月経・妊娠・更年期等の性周期がホルモンと深く関係しているため
- 免疫の調整・・・体内に細菌やウイルスが侵入すると抵抗力で負かし、発熱した場合に熱を下げようするなど、病気の予防や治癒のための働き
自律神経失調症の原因
自律神経のバランス乱れには、いろいろな原因が複雑にからみあっています。
- 生活のリズムの乱れ・・・夜更かしや夜間勤務など、不規則な生活習慣
- 過度なストレス・・・仕事、人間関係、環境の変化などのストレス。
- ストレスに弱い体質・・・子供の頃からすぐ吐く、下痢しやすい、環境がかわると眠れないなど、生まれつき自律神経が過敏な人。また思春期や更年期、身体が弱っているときはストレスに弱くなります。
- ストレスに弱い性格・・・ノーと言えない、気持ちの切り替えがうまくできない、人の評価を気にしすぎるなど、ストレスへの抵抗力が弱い傾向のある人
- 女性ホルモンの影響・・・女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化しつづけ、この変化が自律神経の働きに影響を与えます。
「自律神経失調症」は不規則な生活や習慣、ストレスなどにより、身体を働かせる自律神経のバランスが乱れるためにおこる様々な身体の不調のことです。内臓や器官の病変によるものではないので病院で検査をしても異常なしと言われることが多いでしょう。自律神経失調症の症状は、人によって様々で、いくつかの症状が重なってあらわれたり、症状が出たり消えたりする場合もあります。
また、遺伝や性格、ストレスの感受性により症状の出方も様々であると言われています。
自律神経の乱れによる症状
- 頭・・・頭痛、頭重感
- 耳・・・耳鳴り
- のど・・・のどの異物感、のどの圧迫感、のどのイガイガ感、のどがつまる
- 心臓・血管系・・・動悸、めまい、立ちくらみ、のぼせ、冷え、血圧の変動
- 消化器・・・吐き気、腹部膨満感、下腹部の張り、胃の不快感、便秘、下痢
- 手足・・・手足のしびれ、手足の冷え、足がふらつく
- 皮膚・・・多汗、汗が出ない、冷や汗、皮膚の乾燥、皮膚のかゆみ
- 全身症状・・・倦怠感、疲れやすい、めまい、微熱、フラフラする、ほてり、食欲がない、眠れない、すぐ目が覚める、起きるのがつらい
- 精神症状・・・不安になる、イライラする、落ち込む、怒りっぽくなる、集中力がない、やる気がでない、ささいなことが気になる、悲しくなる
上記のほかにも、自律神経の乱れによると考えられる症状はたくさんあります。無理をせずに、少しでもご自分に思い当たる症状がありましたらお気軽にご相談ください。漢方やサプリメントなどでバランスを整えて、快適な日々をすごしましょう!
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