「なぜ人間は病気になるのでしょう?」
「病気というのは、その人や、周りの人にとってどんな意味を持っているのでしょう?」
「病気にかからない人・重い病気から立直れる人というのは、どんな人なのでしょう?」

北澤尚雄

そんな、やや哲学的な自問自答を繰り返す時間を私に提供してくれた出会いがありました。

未来の家庭での予防医療・未病(西洋医学的にはデータに表れないが、体調がおかしいと感じる半病状態)改善医療の中核になるであろう、『帯磁性ナノバブル水』(良質の磁場エネルギーを細胞に影響させるための「水」)の研究会で、講師としてお越しいただいた土橋 重隆(つちはし しげたか)医師のお話は、とても心に響く、素晴らしいものでした。

土橋先生のお話を中心に、病気という存在から、「生きる」ということについて私が感じたことを、お伝えしたいと思います。

土橋先生が書かれた「病気になる人、ならない人・・・その見逃せない法則」という本の「まえがき」に次のような文章があります。引用させていただきます。

・・・・さて、人はなぜ病気になるのでしょうか?(以下前述の書籍より引用)

これは、私が外科医として格闘してきた約20年の経験の後に、私の中に自然に湧き上がってきた問いです。 2000例以上の内視鏡的治療、750例以上の腹腔鏡下手術を手がけ、文字通り、血まみれになって、外科的治療にあたってきました。病気に悩み苦しむ人を減らすのに、いささかなりとも貢献しているという自負もありました。

しかし、ふとまわりを見渡してみると、医学がこんなに進歩しているのに、患者さんは減るどころか増える一方。急性疾患は別にしても、糖尿病や高血圧、高脂血症など,西洋医学で治せない病気がまだたくさんある。「がん」にしたって、いまだに原因がわからず、確実な治療法もない。

「現代医療はいったい何をしてきたのだろう?」。思いもよらぬ虚しさ、そして信じて疑わなかった西洋医学に対して疑問を感じた私の中に、次第に、先の問いが居座るようになりました。

本書では、この問いに対する私なりの答えを示したいと思います。病気になる原因がわかれば、自ずと予防策も見えてきます。つまり、原因を知ることで、病気になる人とならない人の法則が浮かび上がってくるのです。

これから私がお伝えすることは、必ずしもすべてが、医学的根拠に基づくものではありません。むしろ、数値やデータなど医学的根拠にばかり目を奪われ、見落としてしまっているであろう「目に見えない領域」についてのお話です。しかし、必ずしも医学的根拠に基づかない領域の話を、20年近く西洋医学の世界の中で突っ走ってきた現役の医師である私がするところに、意味があると思うのです。

私は今、そう思い筆を取っています。

病気に偶然はありません。病気になるにはそれなりの理由があります。目に見える「現象」としての病気だけを見つめていたのでは、病気になる理由は見つかりません。病気になる理由を見つけるためには、個々の患者さんが、忘れてしまった「目に見えないもの」に目を向ける必要があります。

「目に見えないもの」をあえて言葉にすれば、それは「心」だと思います。

生命エネルギーの測定を私も勉強して、皆様との健康相談に生かしていますが、全国には同じように、生命エネルギー測定を診療に用いている医師が何名かいらっしゃいます。

その一人である岡山県倉敷市の「わいわいクリニック」篠原佳年(しのはら よしとし)院長は、病気が治らない人と病気が治っていく人の特徴を次のように表現しています。

■ 病気が治らない人、治っていいはずなのに悪化する人の3つのパターン ■

 1.治りたくてバタバタする人
 2.治らないと思っている人
 3.心の奥で「治らないほうがよい」と思っている人(病気に依存している人)

■ 難病が治るには、このケースしかない・・・という3つのパターン ■

 1.病気をあきらめた人(あきらめて、毎日を明るく生き始めた人)
 2.病気を忘れた人
 3.人のために尽くした人

 つまり、24時間365日、ずっと病気のことを考えている人は病気になりやすく(どんなに真面目に病気と闘っても、生きるためのエネルギーを病気に
集中すればするほど、病気という存在にエネルギーを与えていることになる)、病気を受け入れ、自分の人生の一部として(幸福の一部として)その存在を認めることで、自分のエネルギーを病気に向けるのをやめたり、他者のために使うようになった人は治療方法が見つかっていない難病でも症状が改善していってしまう・・・という現実があります。

どうも病気というのは、不幸の象徴ではなく、幸せのためのメッセンジャーとして、この世に存在しているようです。