■甘いものをたくさん、1日に何度も食べると、血糖値が急激に上昇し、すい臓から「インスリン」と呼ばれる、血液中の糖を細胞に移し、その結果血糖値を下げるホルモンも多く分泌されるので、その結果血糖値は急降下して、低血糖の状態になります。

自然界には精白された砂糖は存在しませんし、果物に多い果糖は、ブドウ糖とは異なる体内での処理をされますので、基本的に急で気に血糖値を上げるような食べ物は存在しないのです。

唾液の中に含まれるアミラーゼという酵素による分解から始まる炭水化物の消化が、徐々にすすみ、次第にゆっくりと血糖値が上がっていくのが人間が加工・精製という手を加えない場合の食材を食べたときの基本パターンです。

歴史の中で、砂糖やブドウ糖果糖液糖のような急激に血糖値を上げる食べ物を体験していない人間の身体は、たくさんの甘いものに、過剰反応してしまします。

日本人の場合も、1960年代から、50年間から60年間、急激に血糖値を上げる食品に遭遇しただけですから、遺伝子はこれらの環境変化についていけません。

ゆえに、甘いものをたくさん口にする人は、逆に低血糖にもなりやすいのです。

■このとき、身体はエネルギーを節約して生命維持をしようとするため、脳がスリープモードのような状態になります。(甘いものが肥満につながりやすいのも、この理由です)

すると、集中力がない、だるくなる、覇気のない状態などの症状が現れます。

また身体は、エネルギー源を補給するために脳の中枢に働きかけ、異常な空腹感(食べても食べても食べたがる、甘いものを異常に欲しがる)などにつながります。

■また、血糖が急激に降下するとき、脳は「このままではエネルギー不足になりそうだ」と感じ、アドレナリンやノルアドレナリンというホルモンをまず出させます。(交感神経が興奮する状態になります。)

アドレナリンやノルアドレナリンは、肝臓にある貯蔵型の糖(グリコーゲン)をブドウ糖に戻して血液中に放出します。

アドレナリンやノルアドレナリンは、同時に身体んの筋肉をぐっと緊張させる働きがあるため、血管が収縮して過緊張、頭痛、頭が働かない、身体のこわばり、冷えなどの症状をおこします。

また、アドレナリンは別名攻撃ホルモンとも呼ばれ、イライラやキーキーしたりなど、感情の抑制ができない症状や、過集中、こだわりの強さにも関わります。

現在、発達障害のような症状を表す子供が増えてきている背景に、甘いものの過剰摂取が関わっていることは大いに考えられます。

 

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