前回は、認知症には大きく分けて4つの種類があり、その中でも認知症の60%を占めるアルツハイマー型認知症の原因について書きました。

 

今回は、全体の19.5%を占める血管性認知症について書きたいと思います。

 

血管性認知症とは、脳梗塞や脳卒中、くも膜下出血などの脳疾患により発症する認知症です。

 

前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉、海馬などの、脳の認知機能を司る部分の血管が詰まことにより、細胞に必要な酸素や栄養が行き届かなくなり、細胞が死滅することで発症する認知症です。

脳血管の障害を受けた部位や、範囲、により、障害の症状や程度に違いが合わられます。

割合は男性に多く、比較的早く進行します。

 

判断能力の低下や、計画を実行ができない実行機能障害、言語や視覚障害などがみられます。

 

手足の震えや麻痺などの運動障害や、嚥下障害、排泄障害なども現れることがあります。

 

更に、感情のコントロールが難しくなり、些細なことで、激しく怒り出したり、泣き出したり、笑い出すといった「感情失禁」という症状も多くみられます。

 

また、日によって物忘れの度合いが違ったり、物覚えが悪いけど判断能力や理解力はしっかりしているという、症状に波がある「まだら認知症」と呼ばれる状態が起こるのも血管性認知症の特徴です。

 

症状のばらつきがあるため認知症とは気づかず、CTやMRIなどで脳血管の梗塞が見つかり診断される場合がります。

 

高血圧や高血糖、高脂血症、糖病病、肥満などが、脳血管障害を起こす原因になりますので、予防には、日々の生活習慣の改善が大切です。

 

さらに、脳血管障害を起こさないための対策として、血の流れや、血管内皮細胞を修復する漢方などもおすすめです。

 

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