梅雨時期に気をつけたい！肌トラブルとその対策

梅雨時期の外部環境は、肌や体調にじわじわ影響を与える要素がたくさんあります。

梅雨時期の外部環境と肌トラブル

１．高湿度

・空気中の水分が非常に多く、皮膚の表面がムレやすい

・汗が蒸発しにくいため、汗疹やかゆみが起こりやすい

・雑菌やカビの繁殖が活発に → 肌トラブルやニオイの原因に

2. 気温の変化が激しい

・曇りや雨で日照不足になる一方、日が出ると蒸し暑くなる

・朝晩の寒暖差もあり、自律神経が乱れやすい

・肌のバリア機能が不安定になりやすい

3. 紫外線量は意外と多い

・曇っていても**UV-A（肌の深部に影響）**は透過しやすい

・「雨だから大丈夫」は要注意！肌の酸化ストレスが蓄積する

4. 大気中のカビ・花粉・PM2.5などが増える

・高湿度＋低気圧で空気がよどみ、アレルゲンや微粒子が浮遊

・敏感肌・アレルギー体質の人は肌荒れや目・鼻の不調が出やすい

5. 洗濯物・寝具などが乾きにくい

・室内干しの湿気でダニやカビが繁殖

・タオルや寝具から肌荒れやかゆみの原因菌が付着しやすくなる

このように、梅雨の外部環境は「ムレ・汚れ・ストレス」が三位一体になって肌にじわじわ効いてくる季節なんです。

梅雨時期の肌トラブルと対策

①ニキビ・吹き出物（湿熱タイプの炎症）

原因

・高温多湿で皮脂や汗が増加 → 毛穴詰まり・炎症

・ストレスや不摂生な食生活で「湿熱（しつねつ）」がこもる

対策

・洗顔は朝晩、さっぱり系で（刺激の少ないアミノ酸系がおすすめ）

・保湿は軽め（オイルフリー or ジェル系）

・油分の多いメイク・スキンケアは控えめに

・食事は脂っこいものや甘い物、アルコールを控える

おすすめの漢方薬

・清上防風湯（せいじょうぼうふうとう）：顔のニキビ・赤みが強いタイプに

・荊芥連翹湯（けいがいれんぎょうとう）：慢性的で繰り返すニキビに

・竜胆瀉肝湯（りゅうたんしゃかんとう）：脂っぽくてイライラタイプに（湿熱が強い）

② あせも（汗疹）

原因

・汗腺が詰まり、汗が皮膚内にたまって炎症

・高湿度と摩擦が重なる部位（首・背中・脇など）に多い

対策

・通気性の良い服装（吸湿性素材：綿やリネンなど）

・汗はこまめに拭き取る（やさしく押さえるように）

・シャワーで汗を洗い流す＋肌にやさしい保湿

・保冷タオルや保冷ジェルなどで体温調節を

おすすめの漢方薬

消風散（しょうふうさん）：かゆみや赤みを伴う湿疹・あせもに

防已黄耆湯（ぼういおうぎとう）：汗っかき・水分代謝が悪い人に

③ かゆみ・湿疹（アレルギーや皮膚炎傾向）

原因

・自律神経の乱れやバリア機能の低下

・高湿度・カビ・ダニなどのアレルゲン

対策

部屋の除湿・換気を徹底（エアコンのドライ機能など）

寝具や衣類のこまめな洗濯と乾燥

保湿は「セラミド系・敏感肌用」でシンプルに

ストレスケア（質の良い睡眠・リラックスタイム）

おすすめの漢方薬

消風散（しょうふうさん）：かゆみ・じゅくじゅくタイプの湿疹に（万能）

十味敗毒湯（じゅうみはいどくとう）：慢性的な湿疹やアトピー傾向に

当帰飲子（とうきいんし）：乾燥肌・冷えがちな人のかゆみに（しっとり系）

他にも、体質や症状に合わせて、あなたにあった漢方がご提案できます。

お気軽にご相談ください。