暑い夏は「腎臓」にご注意!起こりやすいトラブルと予防・対処法

暑い夏は、体温調節のために大量の汗をかくことで、体内の水分バランスが崩れやすく、実は「腎臓」に大きな負担がかかりやすい季節です。

夏に特に注意したい腎臓のトラブルとその原因、そして今日からできる具体的な対処方法をまとめました。

目次

1. 夏に起こりやすい「腎臓」の3大トラブル

① 脱水による急激な腎機能の低下(急性腎障害:AKI)

汗をかいて体内の水分が減ると、血液がドロドロになり、腎臓に流れ込む血液の量が減ってしまいます。腎臓は血液をろ過して老廃物を出す臓器なので、血流が減ると十分に働けなくなり、最悪の場合、急激に機能が低下する「急性腎障害」を引き起こすことがあります。

② 尿路結石(にょうろけっせき)

夏は汗で水分が抜ける分、尿が濃縮されて濃くなります。尿に含まれるカルシウムや尿酸などの成分が結晶化しやすくなり、激痛を伴う「結石」が体内にできやすくなります。夏の結石リスクは冬の数倍とも言われています。

③ 尿路感染症(膀胱炎や腎盂腎炎など)

体の水分が不足して尿の回数や量が減ると、尿道から侵入した細菌を尿で外へ洗い流すことができなくなります。これにより膀胱炎が起きやすく、さらに悪化すると細菌が腎臓まで達して「腎盂腎炎(じんうじんえん)」という高熱を伴う病気につながることがあります。

2. 腎臓を守るための夏の対処方法

腎臓に負担をかけないための基本は「適切な水分管理」「体温管理」です。

◆ 水分は「のどが渇く前」に、こまめに摂る

  • 基本の量: 健康な成人の場合、1日1.5〜2リットルを目安に、コップ1杯の水分を1日に何度も分けて飲みましょう。
  • おすすめの飲み物: 麦茶や水がベストです。麦茶はノンカフェインで、腎臓に負担をかける「カリウム」や「リン」も比較的少ないため夏に最適です。
  • 避けるべきもの: ビールなどのアルコールや、コーヒー・緑茶などのカフェインを多く含む飲み物は「利尿作用」があるため、飲んだ以上の水分が尿として出てしまい、逆に脱水をまねきます。

◆ 「大量の汗」をかいたときは塩分もセットで

軽く汗ばむ程度なら普段の食事の塩分で足りますが、炎天下での活動や運動で大量に汗をかいたときは、スポーツドリンクや塩飴などで少量の塩分・電解質を補給してください。

⚠️ 注意が必要な方 高血圧や糖尿病、慢性腎臓病(CKD)などで医師から「塩分・水分・カリウム」の制限を受けている方は、スポーツドリンクを自己判断で飲みすぎると腎臓に逆効果になることがあります。必ず事前に主治医に「夏の水分補給の適量と種類」を確認してください。

◆ 室内でもエアコンを適切に使い、体を冷やすグッズを取り入れる

室内にいても熱中症や脱水は進行します。エアコンや扇風機を上手に使い、設定温度だけでなく「湿度60%以下」を意識して快適な環境を作りましょう。外出時は日傘や帽子を使い、首元や脇などの太い血管がある場所を冷却タオルなどで冷やすと、無駄な発汗(水分のロス)を抑えられます。

◆ トイレを我慢しない

細菌の繁殖を防ぎ、尿の濃度を適切に保つためにも、便意や尿意は我慢せず定期的に排泄することが尿路感染症の予防になります。

3. こんなサインがあれば、すぐに医療機関へ!

以下の症状が見られた場合は、脱水や腎臓のトラブルが疑われます。放置せず、早めに受診を検討してください。

  • 尿の色がいつもより明らかに濃い(濃い茶色やオレンジ色)
  • 尿の量が極端に減った、または何時間も出ない
  • 排尿するときに痛む、尿が濁っている
  • 片側の背中や腰、下腹部に激しい痛みがある
  • 涼しい場所にいても、めまいや強いだるさ、吐き気が治まらない

まずは「こまめな麦茶・お水での水分補給」を意識して、大切な腎臓を夏の暑さから守ってあげてくださいね。

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