生理痛はないのがあたりまえ②

生理痛で下腹部の痛みや頭痛、吐き気、イライラなど、様々な不快で辛い症状に悩まされている人も多いはず。

生理は女性の健康を知る大切なバロメーターです。

生理痛はあることが当たり前ではありません。

痛みがあるということは、体からの異変を知らせるサインになります。

「みんなもあるし、仕方がない・・」と諦めてしまわず、「脱生理痛」を目指し、今日から生活を見直して、生理をもっと楽に過ごせるようになりましょう。

なぜ、生理痛は起こるの?

生理痛の主な原因は、生理の時に要らなくなった子宮内膜が、剥がされる時に出る痛み物質(プロスタグランジン)が、分泌されることが関係しています。

更に、要らなくなった子宮内膜を押し出すために子宮が収縮する際、冷えなどで子宮が硬いと収縮がうまくできずに、痛みの原因になります。

その他の原因として、
・子宮の働きやホルモン分泌
・血行不良(冷え)
・下着や衣服による締め付け
・偏った食事(特に甘いものの過剰摂取)や
 カフェインの取りすぎ、喫煙
・骨盤のゆがみや骨盤周辺の柔軟性の不足
・子宮内膜症や子宮筋腫などの病気 
などがあります。

思春期の子宮や卵巣が、未熟なことで痛みが生じたり、女性ホルモンの不調やストレス、過度なダイエットなどで起こることもあります。

また、冷えや下着などの締め付け、長時間座って仕事をしていることで、骨盤内の血流(血行)が悪くなり、起こることもあります。 

生理周期による痛みの変化

・生理前の痛み
生理開始の3~7日前から下腹部痛の他に頭痛、むくみ、イライラ、不安、胃腸の不調などが起こるのがPMS(月経前症候群)です。

漢方では血液の循環や新陳代謝が悪いお血(おけつ)が、主な原因だと考えます。

・生理前半の痛み
生理直前から生理初期には、子宮内膜を剥がすためのホルモン(プロスタグランジン)が分泌されます。

このホルモンは子宮を収縮させ、子宮内膜を外へ排出する役割があります。

痛みを感じさせるホルモンでもあるため、この量が多すぎると収縮が強すぎて、痛みが発生します。

また、血管を収縮させるので、腰のだるさや冷えも起こってきます。冷えと貧血は、痛みを強くする原因になります。

・生理後半の痛み
後半の痛みは、血液のめぐりが悪くなって起こる下腹部の鈍痛や腰痛が主になってきます。

 

生活の中で気をつけるポイント

普段の生活する中で気をつけることにより、生理痛を軽減できる場合があります。
生理痛だけでなく、体によいことなので、是非、実践してみてください。

・冷たい飲食、甘いもの、カフェインは控える
1年を通じて、胃腸を冷やすことを避けましょう。甘いもの、特に白砂糖は体を冷やしたり、炎症を起こす元になり、痛みを増長させます。

・特に、首のつくところを冷やさない
首のつくところは、浅いところに動脈が走行しています。ここは外気によって血液の温度も左右されるため、できるだけ、首、手首、足首、くびれ(腰)は冷やさないようにしましょう。

・シャワーは×

1年を通じて、湯船に浸かりましょう。ぬるめのお湯に15~20分、深部を温
めて、リラックス。

・睡眠

人は寝ている間に自律神経のバランスを整えたり、ストレスからの回復をしてくれます。寝る前1時間以上は、スマホやテレビを見ないようにして、部屋は暗めにしてみましょう。

・ストレスケア

ストレスは、ホルモンバランスを崩してしまいます。特に生理中はナーバスになっていますので、心身をリラックスさせることが大切です。早めにベットに入って、ゆったりとした深呼吸を行なっていきましょう。

・座りっぱなしはNG

長時間の座りっぱなしは血行を悪くするので、デスクワークの方は、最低30分に1度は立ち上がって、屈伸運動をしたり、股関節をマッサージしましょう。

・運動をする
ウォーキングやジョギング、室内でラジオ体操、ストレッチなどの運動をして、全身の血行をよくしましょう。

こんな生理トラブルには注意

生理痛といっても一概に、ただの痛みとして見過ごせないことがあります

子宮内膜症など、病気が隠れている場合があるので、適切な診療を受ける必要があります。

以下の症状に当てはまる方は、婦人科受診をし、原因を確かめましょう。

病院での治療が不要な方は、漢方を使った治療法をご提案します。

○生理不順
・生理周期が25日未満または45日以上。
・2~3か月生理が来ていない。
・1か月に3回以上生理がくる。

○経血の形状と量
・経血にレバー状のドロッとした塊がたくさん出る。
・夜用ナプキンから漏れてしまうくらい、経血が多い日が2日以上続く。
・生理のたびに経血量が増えたり、排血が止まらないことがある。 
 逆に量が少なすぎる。

○生理痛
・痛みが強すぎて、仕事や日常生活に支障がある。
・市販の鎮痛剤が、規定の量で効かない。

○不正出血
・生理以外に出血がある。

いかがでしたか?ご自分で対処しても、生理痛、PMSが改善されない、辛い状況が続いている方は、是非、ご相談下さい!

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