「不整脈ならコーヒー禁止」は本当?

― 最新研究が示した意外な結論 ―

「心臓に持病があるから…」「動悸が気になるから…」
そんな理由で、コーヒーを我慢している方は少なくありません。医療現場でも長年、「不整脈の人はカフェインを控えましょう」と言われてきました。

ところが、2025年11月に医学誌 JAMA に掲載された最新の臨床試験「DECAF試験」が、この“常識”に疑問を投げかける結果を報告しました。

なんと、
コーヒーを飲んでいた人のほうが、心房細動の再発が少なかった
というのです。


目次

コーヒー=心臓に悪い? それ、本当?

これまで「カフェインは不整脈を悪化させる」という考え方が当たり前のように受け入れられてきました。実際、医師から「コーヒーやお茶は控えてください」と言われ、きっぱりやめてしまった人も多いでしょう。

しかし近年、観察研究では
「コーヒーを飲む人の方が心房細動が少ない」
という報告が増えていました。

その疑問を本格的に検証したのが、今回の DECAF試験 です。


200人の患者さんで「飲む vs 断つ」を直接比較

対象となったのは心房細動(または心房粗動)の治療予定がある患者さん200人。
彼らをランダムに2つのグループに分けました。

  • コーヒーを飲むグループ
    → 1日1杯以上のカフェイン入りコーヒーを推奨
  • カフェイン断ちグループ
    → コーヒー・カフェイン入り飲料すべて禁止

治療後、6か月間の再発率を追跡したところ…


結果はまさかの“逆転”

6か月以内に不整脈が再発した割合は、

  • カフェイン断ち:64%
  • コーヒー摂取:47%

なんと、
コーヒーを飲んでいた人の方が再発が少なかった のです。

統計的には、
再発リスクが約39%低下 という結果。

さらに、入院や救急受診などの悪影響も増えず、むしろコーヒーを飲んでいた人の方が少ない傾向も見られました。


どうしてコーヒーが良い影響を?

研究者たちは、いくつかの理由を考えています。

カフェインが「アデノシン」の働きを抑える
アデノシンは不整脈を起こしやすくする物質。
カフェインはこれをブロックする作用があると言われています。

抗炎症・抗酸化作用
コーヒーには体の炎症を抑える成分が含まれています。
炎症は心房細動のリスクと関係しているため、良い影響の可能性があります。

活動量が増える可能性
コーヒーを飲む人は、日常の歩数が多いという研究データも。
適度な運動は心房細動の予防に有効です。


「コーヒー、もう我慢しなくていい?」

ただし、いくつかの注意点も

今回の研究は、心房細動の患者さんにとって朗報といえます。
「好きなコーヒーを無理にやめなくてもいいかもしれない」
そんな可能性が見えてきました。

しかし、注意点もあります。

対象は“電気的除細動後”の患者さん
すべての不整脈の人に同じ結果が当てはまるとは限りません。

飲みすぎはNG
研究で推奨されていたのは 1日1杯程度
エナジードリンクなど高濃度カフェイン製品は別物です。

自己判断で極端な変更はしない
必ず主治医に相談しながら取り入れてください。

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