超加工食品とアレルギー ― 知っておきたい最新の視点

近年、「超加工食品(Ultra-processed foods, UPFs)」という言葉を耳にする機会が増えています。清涼飲料水、スナック菓子、菓子パン、インスタント食品、加工肉など、便利で美味しい反面、健康への影響が懸念される食品群です。

実は、この超加工食品とアレルギーの発症や悪化との関係が、世界中の研究で注目されているのをご存じでしょうか?

目次

超加工食品とは?

「超加工食品」とは、工場での製造過程で添加物や加工技術を多用して作られた食品のことを指します。

  • 甘味料、保存料、乳化剤、着色料などを含む
  • 高糖質・高脂肪・高塩分になりがち
  • 食物繊維やビタミン・ミネラルは少ない

つまり、自然のままの食材からは遠ざかった「食べやすく・長持ちする食品」なのです。

超加工食品とアレルギーの関係

研究から見えてきたのは、「超加工食品の摂取が多い人ほど、アレルギー発症のリスクが高い」という傾向です。

腸内環境の乱れ

腸には免疫細胞の約7割が集まっており、腸内細菌がアレルギーの発症に大きな役割を果たしています。
しかし、超加工食品に多い添加物や高糖質・高脂肪の成分は腸内細菌のバランスを崩し、免疫の過剰反応=アレルギーを起こしやすくすると考えられています。

炎症を助長

超加工食品は体の「慢性炎症」を助長する傾向があり、アトピー性皮膚炎や喘息、鼻炎などのアレルギー疾患を悪化させやすいとされています。

バリア機能の低下

一部の添加物(例:乳化剤)は腸の粘膜バリアを弱める可能性があり、アレルゲン(本来なら入らないはずの異物)が体内に入り込みやすくなるという報告もあります。

データから見るリスク

  • 小児の大規模調査では、ファストフードや超加工食品をよく食べる子どもは、喘息やアトピーの発症率が高い傾向。
  • 成人でも、超加工食品の摂取量が多い人は喘息や鼻炎のリスクが上昇するとの報告があります。

もちろん「食べたら必ずアレルギーになる」というわけではありませんが、リスクを高める要因の一つとして注目されています。

日常でできる工夫

  • 超加工食品を「ゼロ」にするのは現実的ではありません。
  • しかし、意識的に摂取を減らし、未加工・低加工の食品を増やすことが大切です。

おすすめの工夫

  • おやつはスナック菓子よりも果物やナッツに
  • 飲み物はジュースや清涼飲料よりも水・お茶に
  • 主食はインスタント麺よりも米・そば・全粒パンに
  • 発酵食品(納豆、ヨーグルト、漬物など)で腸内環境を整える

まとめ

超加工食品は便利で身近ですが、腸内環境や免疫バランスに悪影響を及ぼし、アレルギーの発症や悪化に関わっている可能性が高いことが研究で示されています。

「何を食べるか」は健康を大きく左右するポイントです。
完全に避けるのは難しくても、少しずつ自然に近い食材を取り入れることで、アレルギー予防や症状の軽減につながるかもしれません。

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