永寿屋 「漢方健康講座」

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心臓のホルモンBNPについて解説いたします【心臓と漢方6】

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「心臓のホルモンBNPについて解説いたします【心臓と漢方6】」

主な内容

心臓の健康指標BNP:数値でわかる心臓の状態と対策

この動画では、心臓の健康状態を示す重要な指標であるBNP(B型ナトリウム利尿ペプチド)について詳しく解説しています。

BNPとは?

BNPは、心臓、特に左心室に負担がかかった時に分泌されるホルモンです。血液中のBNP量が多いほど、心臓が苦しんでいるサインと考えられ、心不全の兆候を早期に発見できる指標となります。

BNPの数値レベルと注意点

BNPの数値レベルに応じた心臓の状態と、日常生活での注意点を説明します。

  • 0~50 pg/mL: 基本的に正常で、心臓は健康な状態です。
  • 50~100 pg/mL: やや高めです。高齢者の場合は正常範囲内のこともありますが、定期的な検査と塩分・水分摂取に注意が必要です。
  • 100~200 pg/mL: 軽度の心機能低下が疑われ、心臓への負担が始まっている可能性があります。息切れやむくみがあれば、心不全の初期症状の可能性も。病院での検査や生活習慣の見直しが必要です。
  • 200~500 pg/mL: 中等度の心不全が疑われます。本格的な検査が必要で、息切れや体重増加があれば専門的な治療を検討する必要があります。塩分・水分制限や運動制限が必要な場合もあります。
  • 500 pg/mL以上: 高度な心不全や重い心疾患の可能性があります。すぐに医師に相談し、入院や薬物治療が必要になることもあります。無理な運動は禁物で、水分・体重管理が重要です。

BNP値に影響する要素

BNP値は、年齢、性別、腎臓の機能、体重、貧血などによって変動することがあります。そのため、数値だけで心不全かどうかを判断するのではなく、総合的に評価する必要があります。特に、高齢者、女性、腎機能が低下している方はBNP値が高めに出る傾向があり、逆に肥満の方は低めに出ることがあります。

BNPが高い場合の生活上の工夫

  • 塩分を控える(1日6g未満が目安です)。
  • 水分を取りすぎない(医師の指示に従いましょう)。
  • 毎日体重を測る(急激な体重増加はむくみのサインかもしれません)。
  • 適度に体を動かす(医師の指示の範囲内で行いましょう)。
  • 息切れ、むくみ、夜間頻尿などに注意し、これらの症状が現れたら医師に相談しましょう。
  • 処方された薬はきちんと飲みましょう。

BNP以外の心不全の検査

胸部X線、心電図、心エコー、NT-proBNPなどがあります。左心不全の場合は、肺機能検査や心臓MRI、冠動脈造影CTなども行われることがあります。右心不全の場合は、下肢のむくみ、首の静脈の怒張、肝臓の腫れなどが特徴的な症状として現れます。

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