永寿屋 「漢方健康講座」
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【漢方と健康】氣滞の解き方 〜まとめ編3〜
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「【漢方と健康】氣滞の解き方 〜まとめ編3〜」
主な内容
【漢方と健康】氣滞の解き方 〜まとめ編3〜
- 「気」の滞りと病気: 「気」は生命エネルギーを表し、血液やリンパ液などの物質的な流れを動かしています。この気が滞ると、全身の機能がうまく働かなくなり、細胞が生きられなくなり、様々な病的なトラブルが発生します。逆に、気の滞りが解消されると健康を維持できます。
- 自律神経と「気」の関係: 自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスは、漢方的に「気」によって作られています。気が滞ると自律神経が乱れ、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、腰痛、高血圧、低血圧、倦怠感、不眠症、心臓病、胃腸病、多汗、不安神経症、うつ病などの症状が現れやすくなります。根本的な解決には、自律神経のバランスを自分で整える力が必要です。
- 邪気を取り除く動植物の生薬:
- 邪気とは: どんなに良いエネルギー(善玉の気)でも滞ると「邪気」に変わります。また、人混みや閉鎖空間、神社仏閣などで他者のマイナスエネルギーに影響されて、息苦しさ、後頭部の凝り、頭痛、めまい、吐き気などの症状(人酔い)が起こることもあります。
- 活用される生薬:
- 牛黄(ごおう): 牛の胆嚢に見つかる貴重な生薬で、精神的な問題や、脳梗塞、心筋梗塞など気の滞りによる重篤な症状に対して即効性を持つことがあります。生命の根幹に関わる働きをすると考えられています。
- 麝香(じゃこう): オスのジャコウジカの香嚢から採れる生薬で、香水の原料(ムスク)としても有名です。自分から作り出すネガティブな感情エネルギーや他者からのマイナスエネルギーを体外に排出する働きがあります。特に、心臓(漢方では精神のコントロールセンターと捉えられる)がマイナスの感情でいっぱいになったときに、その機能を正常化させる効果が期待されます。
- エキナセア: 北米原産のキク科植物で、ネイティブアメリカンの皆さんが古くから肉体的・精神的な病気に用いてきました。邪気を払うだけでなく、ウイルス感染対策にも優れており、比較的安価で利用しやすい薬草です。
- 気の滞りを解消する漢方生薬:
- 柴胡(さいこ): ストレスや熱によって「半表半裏(はんぴょうはんり)」という、体表と内臓の中間部分に熱がこもった状態を解消するのに使われます。この部分にこもった熱は、西洋薬では取れにくいとされています。慢性病で苦しむ方は、この半表半裏に熱がこもっている場合が多いです。
- 枳実(きじつ): 体内の気の滞りを解消しながら、しこりや腫れ(胸やお腹の張り、詰まって痛む感じ、できものなど)を取る働きがあります。
- 蘇葉(そよう、シソの葉): 非常に良い香りが特徴で、気が内側にこもり、特に喉に詰まるような症状や、気が滅入って気持ちが晴れない時などによく使われます。