頭痛の大半が機能性頭痛(慢性頭痛)

くも膜下出血や脳腫瘍など明らかな病気が原因の頭痛は『症候性頭痛』と呼ばれ、生命にかかわる可能性があるので、すぐに医療機関を受診しなければいけません。

これに対して、頭蓋骨の内側に明らかな異常がないにも関わらず起こる頭痛を『一次性頭痛』といいます。

一次性頭痛は、機能性頭痛・慢性頭痛ともよばれ、頭痛もちと呼ばれる人の大半はこのタイプです。

今回は、頭痛の起きる場所が『こめかみ』『額』『目の奥』が中心の慢性頭痛についてお話しします。

『こめかみ』や『額』は、漢方的には『胃の経絡(けいらく)』が通っている所で、ここを中心にして発生する頭痛は『胃』の状態と関係が深いと言われています。

頭痛がひどくなると口の中に生唾がたまったり、胃がムカムカしてくる場合もあります。

さらに『目の奥』が傷む場合には、体内の体液(水分)がうまく処理できなくなっているという原因が加わります。

胃に熱を持っている場合と、胃が病的に冷えている場合が考えられますが、近年多いのは圧倒的に『胃が冷え切って』頭痛となるパターンです。

かき氷を食べたときにキーンとこめかみが痛くなりますが、これは一時的に胃を氷で急激に冷やしたために起きる反応です。

これが慢性的に起きているのだとお考え下さい。

手足がとても冷えたり、冷えの下痢・便秘などの腸の不調を併せ持っている方が多いのも特徴です。

解決策は当然ながら、胃を冷やす食べ物(体温より冷たい食べ物)・飲み物を控え、積極的に漢方薬などで胃を温め、ためてしまった余分な水分を汗やおしっこから出していくことです。

浅い胃の冷えなら生姜、中程度なら朝鮮人参や乾姜、不快冷えなら呉茱萸などの生薬が入った方材を使います。

 

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