私たちの身体は食べたものでできている! 食養生

 

~四季を感じながら日々を送ろう~

 

日本には「春夏秋冬」の四季があります。

季節によって旬の食べ物や習慣、行事などを楽しむ習慣があります。

3月から5月までを春、6月から8月までを夏、9月から11月までを秋、12月から2月までを冬と言います。

 

この四季折々の季節を感じ、意識して生活にとり入れることで、健康な身体をつくる源となります。

「春には苦味を食べよ」という言葉があるように、春には身体に溜まった毒素を排出し、これから訪れる厳しい暑さに対抗できる身体をつくるために、山菜等の灰汁の強い苦味のある食材が旬の食べ物です。

夏には、暑気を払うために身体の熱気を取る、すいかやきゅうり、うりといった水分の多い野菜、果物が多く出回ります。

また秋には、冬の寒さに備える身体をつくるために、脂肪の多い木の実(栗や落花生など)や魚が盛りとなり、冬には身体を温める根菜類が多く出回ります。

要するに旬の食材は、その季節にふさわしい食べ物であり、私たちの生活に合わせて、自然が恵んでくれた宝物です。

 

こういった旬の食材を身体の中に積極的にとり入れることは、細胞を賦活させ、免疫力を高める、一番効率の良い食事方法なのでしょう。

また、日本古来の伝統的な季節行事をとり入れることも生活にメリハリがつき、楽しく過ごせます。

 

1月7日七草がゆ お正月の料理で疲れた胃腸を癒すための昔ながらの習慣です。

 

日本のハーブである

七草「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」は、ビタミンもたっぷり含まれています。

2月3日節分 春を迎えるための行事で「鬼は外、福は内」と叫びながら、炒った大豆をまいて邪気を祓う習慣です。

 

また歳の数だけ豆を食べると一年間、病気をせずに健康で過ごせるという言い伝えが有名です。

3月3日桃の節句 女の子の健やかな成長を祝う行事で、お雛様は女の子に降りかかる災難や災いを、代わりに引き受けてくれる守り神のようなものとして飾られます。

5月5日端午の節句 鯉のぼりやよろい、かぶとなどを飾り、男の子の成長や出世を祝う行事です。

柏餅(柏の葉は「新芽が出るまで葉を落とさない」ことから、跡取りを絶やさない縁起物とされている)を食べ、菖蒲湯
に入るという習慣があります。

7月7日七夕 牽牛星と織姫星が一年に一度だけ、天の川を渡って会うことを許されたという中国の伝説が日本に伝わり、短冊に願い事を書いて笹の葉につるし、星を眺めるというロマンティックな風習になりました。

8月15日お盆 この時期に先祖の霊が帰ってくるとされ、親族で集まって先祖を供養する習慣です。

盆踊りは精霊を迎え供養する踊りです。

中秋の名月、十五夜 9月7日から10月8日までの間に訪れる満月の夜のことで、豊作を祈る祭りです。

満月のように丸い月見団子と、魔よけのススキを供え、月見を楽しむ行事です。

12月31日大晦日 一年間の厄払いをし、新年を迎えます。

年越しそばは、そばのように細く長く、腰が強く生きられるようにと願いを込めたものです。

 

除夜の鐘は108の煩悩を一つ一つ取り除き、新年には清らかな気持ちで迎えようという習わしです。

 

この他にも、四季を通じて、また地方によっても様々な行事があります。

 

こうした習慣をとり入れることで四季を感じ、皆で感謝し、祝い、楽しむことは、心の安定にも繋がります。

 

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