高齢者にもっとも多い死因「心血管疾患」―今日からできる予防法とは?

高齢者にとって最大の健康リスクといえば「心血管疾患」。実際、日本における高齢者の死因の第1位が心血管疾患、第2位ががんと言われています。さらに、心臓の健康は脳とも密接につながっており、心血管の状態が悪いとアルツハイマー病のリスクも高まることがわかってきました。

では、自分の心血管疾患のリスクはどの程度あるのでしょうか? そして、心臓病を予防するにはどうすればいいのでしょうか?今回は、日常の中でできる心臓の守り方をご紹介します。

目次

心血管疾患のリスクを見極める3つの視点

心臓の健康を守る第一歩は、リスク要因を正しく知ること。以下の3つの観点から自分の状態をチェックしてみましょう。

心血管疾患のリスクを見極める3つの視点

1.病歴(既往症)

以下のいずれかに該当する場合は要注意です。

  • 狭心症・心筋梗塞などの心臓病の既往がある
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症のいずれかを持っている
  • 肥満やメタボリックシンドローム
  • 動脈硬化に関連する病気(脳梗塞・下肢動脈閉塞など)
  • 心臓病による突然死の家族歴がある

2.生活習慣

以下のうち2つ以上当てはまる人は、生活習慣の見直しが必要です。

  • 運動不足で座りがち
  • 喫煙習慣がある
  • 飲酒の頻度・量が多い
  • 強いストレスを感じている
  • 塩分が多い味付けを好む

3.身体のサイン

体が出している警告に気づくことも大切です。

  • 肩・背中・のど・歯に原因不明の痛み
  • 階段で息切れする
  • 胸が苦しく感じることがある
  • 動悸が続く
  • めまいや失神の経験がある
  • 急激な体重増加(例:1週間で2〜3kg)
  • 両脚のむくみ
  • 食欲不振

知っておきたい主要な心血管疾患

心血管疾患はさまざまなタイプがあります。特に注意したい6つの代表的な病気をご紹介します。

  • 狭心症・心筋梗塞
     動脈硬化により血流が不足し、胸の痛みや圧迫感を感じる病気です。
  • 不整脈
     心拍のリズムが乱れ、重篤な場合は突然死のリスクもあります。
  • 大動脈解離
     胸や背中に突然の激痛が走り、命に関わる緊急疾患です。
  • 心不全
     心臓が十分に血液を送れなくなる状態。息切れやむくみが現れます。
  • 心臓弁膜症
     心臓の弁に異常があり、血流が滞ったり逆流したりする病気です。
  • 心筋症
     心筋が肥厚または拡張し、ポンプ機能が低下します。

今日から始められる!心臓を守る7つの習慣

心臓病予防のために、大きな変化は必要ありません。毎日の暮らしにちょっとした習慣を取り入れるだけで、リスクを大幅に下げることができます。

1. 歯を1日3回磨く

歯周病は心臓病と密接に関係しています。歯をこまめに磨く人は、心不全や不整脈のリスクが低いという研究もあります。

2. 下肢のむくみ対策

スクワットやつま先立ちでふくらはぎのポンプ機能を高め、血液の循環をサポートしましょう。

3. 軽めの有酸素運動

ウォーキングや軽いジョギングなど、会話できる程度の「ややきつめ」の運動を週2〜3回、30分程度行うのが理想です。

4. ストレッチやラジオ体操

体を柔らかく保つことで血流が促進され、心臓への負担も軽減されます。毎朝のラジオ体操や階段昇降などもおすすめです。

5. ヒートショックを防ぐ

冬場の入浴は特に要注意。脱衣所・浴室を暖めてから入る、湯温は40〜41℃を目安にすると安心です。

6. 十分な睡眠を取る

60代なら6時間以上、70代以降でも5時間程度の睡眠が推奨されています。質のよい睡眠は心臓の回復にもつながります。

7. ストレスを上手に発散

深呼吸や軽い運動、趣味の時間を持つことで、自律神経のバランスが整い、心血管への負担を減らせます。

まとめ:心臓を守ることは、人生を守ること

心臓は、あなたの体を動かし、人生を支える大切なエンジン。小さな習慣の積み重ねが、将来の大きな病気を防いでくれます。できることから少しずつ、心臓にやさしい生活を始めてみませんか?

ご相談のご予約は

【長野市稲田
漢方の永寿屋

【長野市大門町
永寿屋本店

【インターネットでのご予約】
日付・時間を選んで即ご予約可能です。

LINE会員募集中!特典あります

(新規会員特典として、インフル・その他のウイルスの風邪の予防に大好評のエキナセアのど飴1袋345円をプレゼント)健康情報、イベント情報、限定クーポンなども配信しています。

LINE友だち追加
よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次