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食物繊維を多くとっていた日本人の胴が長いのは、肉食が多い欧米人より腸の長さが長いから?
食べたものは、胃や腸などの消化器官を通っている間に、栄養分や水分などの体に必要なものが体内へ吸い取られていきます。残りかすは、ウンチとして身体から排出されます。
食べ物をよく消化し、栄養分を吸い取るために、小腸はとても長くなっているんです。人は、動物も植物も食べる雑食で、細く切ったり、煮たり焼いたりするなどの調理をして消化を助けていますが、それでも人間の腸は体長の約5倍ほどの長さになっています。
しかしそれ以上に、ヒツジの腸は体長の約24倍もあるそうです。これにくらべると、ライオンは短くて、体長の約4倍です。
どうしてこんなにちがうのでしょう?
ライオンは、シマウマなどを食べる肉食動物です。ウマやウシなどは草を食べる草食動物です。肉は消化しやすいのですが、草はかたい筋がたくさんあって、消化しにくいのです。そのため、肉食動物の腸は短く、草食の動物の腸は長いのです。
ヨーロッパやアメリカの人たちは肉食が多く、日本人は野菜食が多かったので、日本人の腸はヨーロッパやアメリカの人たちより長くなっています。
日本人の胴が長いのは、そのためかもしれませんね。
長い腸の日本人が肉食主体の食生活に変わってから、大腸ガンなどのガンが増えてきたのはなぜ?
日本人は腸が長いので、腸の中をゆっくりお肉が通ると、腐敗菌で腐りやすくなります。腸の中で腐敗した肉は腸を痛めます。食生活の変化と共に大腸がんなどが増えだした原因がここにあると言われています。
昔の人は、非常に繊維の多いものを食べていましたから、腸の中の菌バランスが非常に良く保たれていました。。腸の中に善玉菌のビフィズス菌とかがたくさんいて、腸の中に悪玉菌が少なかったのです。腸の中に悪玉菌が多くいると、腸の中の環境が非常に悪くなります。
どのように悪くなるのでしょうか・・・?
たとえば、腸の中に腐敗菌がたくさんいると、身体に良いものを食べたとしても、排出される前の腐ったような便に混じるのです。それが腸内で吸収され血をにごらせます。にごった血をきれいにするために肝臓が一生懸命働きます。働きすぎた肝臓は疲れてしまいます。
肝臓で処理しきれなかった汚れた血は腎臓まで流れて行き、次に腎臓を疲れさせます。腎臓の働きが鈍ると身体にいいもの、悪いものの判別が鈍くなって体内に悪いものを残してしまいそれにより全身に影響が出てきます。
腸の中をきれいに保つことは重要ですね。
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