#47 「鎮痛剤と自律神経の関係性:漢方の視点から」 

2025年02月28日金曜日 放送

FMぜんこうじ
武田徹のラジオ熟年倶楽部
永寿屋 お達者アラカルト

出演

  • 武田徹さん(メインパーソナリティ)
  • 北澤尚雄(永寿屋本店薬局代表)

主な内容

主な内容

鎮痛剤と自律神経の関係性について、漢方の視点から解説しています。

鎮痛剤の作用機序

  • 解熱鎮痛剤や消炎鎮痛剤は、交感神経を優位にする作用がある。
  • これにより、一時的に痛みを感じにくくするが、根本的な治療ではない。

交感神経と免疫細胞

  • 交感神経が優位になると、顆粒球(白血球の一種)が増加する。
  • 顆粒球は活性酸素を放出し、精神的な緊張が続くと、粘膜を傷つけることがある。

痛みのメカニズム

  • 痛みは、身体を健康な状態に戻す過程で、副交感神経が優位になった時に現れる。
  • 鎮痛剤は、再び交感神経を優位にし、振り出しに戻してしまう。
  • たとえば喧嘩をして傷ができたとき、興奮している時(交感神経が優位)はあまり痛みを感じない。しかし、身体がその傷を治すために自律神経のチャンネルを副交感神経に切り替えると、痛みや腫れが出てくる。消炎鎮痛薬は、それを振り出しの交感神経が緊張した状態に戻して、痛みを感じにくくするが、傷を治すのとは逆の方向に身体を持って行ってしまうということを、知っていて欲しい。

鎮痛剤の注意点

  • 安易な鎮痛剤の使用は、交感神経を常に優位にし、痛みを起こしやすい体質にする可能性がある。
  • 貼り薬でも、同様の作用がある。

漢方の考え方

  • 鎮痛剤はあくまで対症療法であり、根本的な解決にはならない。
  • 可能な限り、自然治癒力を高めることが重要。
  • なるべく体を動かすことで、筋肉を付けたり、血流を良くしたりすることが重要。

重要な考え方

  • 薬は使い方によって、体に良いようにも悪いようにもなるため、医師や薬剤師等と良く相談することが大切。

要約

鎮痛剤は一時的に痛みを抑える効果があるが、安易な長期使用は自律神経のバランスを崩し、かえって痛みが定着してしまう可能性がある。漢方では、自然治癒力を高めることを重視し、鎮痛剤だけに頼らない健康管理を推奨する。

「永寿屋 お達者アラカルト」はこちらからもお聴きいただけます。

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