相談のご予約は
漢方の永寿屋 TEL 026-239-6767
永寿屋本店 TEL 026-232-2208
近年、スタチン(抗コレステロール薬)を服用することで、副作用として、白内障(眼球のレンズが白く濁る病気)の発症に影響を及ぼす可能性があるという報告がなされています。
そこで、日本人におけるスタチン使用と白内障の発症との関連性について、日本大学薬学部のKazuhiro Kawabe氏らが検討し、中年層でのスタチン使用が白内障リスクを約1.5倍高めることを明らかにしました。(Scientific Reports誌2025年4月19日号掲載の報告。)
研究者の皆さんは、日本人の健康診断および保険請求データベースの2005年1月1日~2017年12月31日に記録されたデータを用いて後ろ向きコホート研究を実施しました。健康診断データの脂質異常症117万8,560例のうち72万4,200例をスタチン非使用群とスタチン使用群(新規使用)に分類し、未調整/年齢・性別による調整/多変量調整のハザード比(HR)を算出してCox比例ハザード回帰分析を行いました。
主要評価項目はスタチンの使用と白内障リスクの関連性を評価したものです。
副次評価項目として、使用されたスタチンの力価や特徴、スタチンごとの白内障リスクを評価しました。
主な結果は以下のとおりです。
・集団の平均年齢は、スタチン使用群が51.7歳、スタチン非使用群が45.6歳だった。
・平均追跡期間は使用群で1.3年、非使用群で3.2年だった。
・スタチン非使用群と比較し、スタチン使用群では白内障の発症リスク上昇との関連が認められた(調整HR:1.56、95%信頼区間:1.43~1.70)。
・白内障の粗発生率はスタチン非使用群で1,000人年当たり2.4だったのに対し、スタチン使用群では低力価スタチンの場合は8.8、高力価スタチンの場合は8.7であった。
・白内障発症リスクをスタチンの力価でみると、高力価スタチンはHR:1.61(同:1.44~1.79)、低力価スタチンはHR:1.48(同:1.30~1.70)と、高力価スタチンのほうが発症リスクはやや高かった。
・脂溶性スタチンおよび水溶性スタチンのHRは、それぞれ1.56(同:1.39~1.75)と1.56(同:1.38~1.75)であった。
・フルバスタチンとシンバスタチンを除くすべてのスタチン使用群において、白内障発症リスクが上昇した(アトルバスタチン:1.73[同:1.48~2.03]、ロスバスタチン:1.52[同:1.32~1.74]、ピタバスタチン:1.35[同:1.12~1.64]、プラバスタチン:1.67[同:1.36~2.06])。
スタチンの使用が認知症の予防に役立つという研究成果もあり、スタチンの評価は賛否が交錯しています。
以前より、骨格筋である横紋筋が解けていく副作用や、やる気が落ちる、元気が出ない、めまいが起きるなどの副作用の報告や、実際にそういう患者さんがいましたが、白内障発生が1.5倍になるという報告は、新しい報告なので、会員の皆様にシェアさせて頂きます。
原著論文はこちら
Kawabe K, et al. Sci Rep. 2025;15:13594.
参考文献・参考サイトはこちら
【長野市稲田】
漢方の永寿屋
【長野市大門町】
永寿屋本店
【インターネットでのご予約】
日付・時間を選んで即ご予約可能です。
(新規会員特典として、インフル・その他のウイルスの風邪の予防に大好評のエキナセアのど飴1袋345円をプレゼント)健康情報、イベント情報、限定クーポンなども配信しています。
つらい痛みや心のもやもや・不安、抱え込まずにご相談ください。
私たちは、お客様のお話をうかがい、お一人おひとりの体質や生活習慣に合わせて改善治療のご提案をいたします。
お客様と一緒に考え、よくご納得いただいて、効果を確認しながら改善方法を探ります。
そのつらさ、お一人で抱え込まずに、ぜひ一度ご相談ください。
健康に役立つ情報・お得な情報を配信しています。
フォローとシェアよろしくお願いします!