「クーラー病」「冷房病」による自律神経の乱れを治す(生活法・漢方編)

Q: 猛暑による外気温とクーラーによる室内気温の差による自律神経の乱れ(いわゆる「クーラー病」や「冷房病」)に、どう対応したらよいですか?

A:生活習慣での調整法と漢方薬の両方で改善ができます。

目次

1. 自律神経のバランスを整える生活法

温度差の緩和

◆室内外の温度差は 5〜7℃以内 に抑えるのが理想。

例:外が35℃なら室内は27〜28℃程度。

◆冷風が直接身体に当たらないように送風方向を調整。

◆薄手のカーディガンやストールで首・肩・腰を保温。

体温調節機能の鍛錬

◆朝夕の比較的涼しい時間に軽く散歩(発汗による自律神経訓練)。

◆首・手首・足首を温めることで副交感神経を刺激。

睡眠・食事

◆睡眠不足は自律神経をさらに不安定にするので規則正しい睡眠を。

◆冷たい飲食物の摂りすぎを避け、温かいスープや味噌汁で内臓の温度を保つ。

2. 漢方的アプローチ

冷房による不調は、漢方では主に以下のパターンで考えます。

(1)冷え+気血不足タイプ

症状:冷えやすい、だるい、疲れやすい、頭痛や肩こり

漢方例:

◆人参湯(にんじんとう) … 胃腸を温めつつ全身を補う、胃痛・食欲不振・下痢・腹痛

◆当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

… 冷えによる手足のしびれや痛み・下痢・お腹の張り(ガス)・左右鼠径部近くの腹痛・腰痛

(2)冷え+水滞(むくみ)タイプ

症状:身体が重だるい、むくみ、頭重感

漢方例:

◆真武湯(しんぶとう) … 冷え・水分代謝低下によるめまい・むくみ・首凝りに

    ◆苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう) … 冷え+湿気による関節痛や重だるさ、頻尿+便秘

(3)気の停滞+自律神経不安定タイプ

    症状:イライラ、頭が重い、肩や首のこわばり、動悸

    漢方例:

◆半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) … 喉のつかえや不安感、動悸、気の巡り、むくみ改善

◆加味逍遙散(かみしょうようさん) … イライラや不眠傾向の自律神経失調に。ホットフラッシュにも

3. ツボでのセルフケア

◆風池(ふうち):首の後ろ、後頭部のくぼみ → 冷えで固まった首筋をほぐし血流改善

◆足三里(あしさんり):膝下外側 → 胃腸と免疫の働きを強める

◆三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本上 → 血流・ホルモンバランス調整

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