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朝晩の冷え込みが強まる季節になると、「肩がこる」「頭が重い」「ズキズキ痛む」などの症状を訴える方が増えてきます。
寒さが厳しくなると体がこわばり、血流が悪くなるためですが、漢方(中医学)の視点で見ると、これは単なる「冷え」だけが原因ではありません。
今回は、寒い季節に起こる頭痛と肩こりの原因を、漢方的にわかりやすく解説し、体質改善や生活でできる対策を紹介します。
漢方では、寒さは「寒邪(かんじゃ)」と呼ばれ、体を冷やして気血の流れを滞らせる性質を持ちます。
寒邪が体に侵入すると、「気(き)」や「血(けつ)」の流れが悪くなり、筋肉が収縮してこわばります。
結果として「肩こり」や「頭痛」「手足の冷え」などの症状が現れるのです。
また、寒邪は特に「陽気(ようき)」、つまり体を温める力を弱めるため、冷えや痛みを繰り返しやすくなります。
これが、寒くなると毎年同じ症状が出る理由でもあります。
頭痛にはいくつかのタイプがありますが、寒い時期に多いのは次の二つです。
① 寒邪による「寒性頭痛」
外の冷気に当たることで、頭部や首筋の経絡(気血の通り道)が冷え、気血が滞るタイプです。
症状としては、頭全体が締めつけられるように痛む、冷えると悪化する、温めると軽くなるのが特徴です。
おすすめの漢方処方:
・呉茱萸湯:特に冷え性の人の片頭痛に適し、胃の冷えや吐き気を伴う時にも有効です。
② 気滞血お(きたいけつお)の「ストレス性頭痛」
寒さで体が緊張し、自律神経が乱れて気の流れが滞るタイプです。
こめかみがズキズキしたり、肩や首が同時に重くなる傾向があります。
おすすめの漢方処方:
・加味逍遥散:ストレスによる気の滞りを解消し、冷えも緩和します。
・血府逐お丸:血流を促し、慢性的な頭痛や肩こりにもおすすめです。
肩こりもまた、漢方では「気血の巡り」が悪くなった結果と考えます。
寒さにより筋肉や経絡が収縮し、気血がスムーズに流れなくなると、筋肉が酸素不足を起こし痛みや重だるさを感じます。
特に、冷え性や低血圧、長時間のデスクワークをする方は、気や血の流れが滞りやすく要注意です。
おすすめの漢方処方
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯:冷えによる肩こりや手足のしびれに効果的です。
・葛根湯:初期の風邪だけでなく、肩や首のこわばりにも効果的です。
・独活葛根湯:冷えが強く、慢性的な肩こりに向きます。
漢方の基本は「未病を防ぐ」こと。
薬だけでなく、日々の生活習慣を整えることが症状の改善につながります。
① 首・肩を冷やさない
寒邪は「上から侵入する」ため、首や肩を冷やすと頭痛・肩こりが悪化します。
マフラーやネックウォーマーで首元を保温し、寝るときも肩が出ないように心がけましょう。
② 食事で内側から温める
体を冷やす「生もの」「砂糖」「冷たい飲料」を控え、温性の食材を取り入れましょう。
おすすめ食材:生姜、ねぎ、にんにく、山椒、羊肉、鶏肉、黒ごま、くるみなど。
肩をすくめて回す、首をゆっくり回すなど、1時間に一度は軽く体を動かすこと。
深く呼吸して新鮮な酸素を取り込むことも「気の流れ」を整えるのに効果的です。
38~40℃のぬるめのお湯に10~15分ほどゆっくり浸かると、全身の血流が改善されます。
湯船に生姜や陳皮(ちんぴ・みかんの皮)を入れると、さらに体を温める効果が高まります。
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