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塩分摂取について解説します 【漢方と慢性腎臓病その7】No61

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「塩分摂取について解説します 【漢方と慢性腎臓病その7】No61」

慢性腎臓病(CKD)のケアにおいて、食事管理で必ずと言っていいほどお医者様から言われるのが「塩分(食塩)を控えましょう」という言葉です。

現在、日本人の1日あたりの平均食塩摂取量は10.1g(男性:10.9g、女性:9.3g)と言われています。それに対して、すでに慢性腎臓病を持っている方の目標値は「1日6g未満」。つまり、一般的な平均値の約半分を目指すことになります。

「なぜ、そこまで塩分を減らさなければいけないの?」 「いきなり半分に減らすなんて、味がしなくて続けられない…」

そんな悩みや疑問を抱えている方へ、今回は塩分と腎臓の深い関係や、無理なく続けられる減塩の具体的なテクニックをお話しします。

目次

1. なぜ塩分を摂りすぎると、腎臓に大きな負担がかかるのか?

体が塩分を摂りすぎたとき、体内では次のようなドミノ倒し(メカニズム)が起こっています。

  1. 血液中の塩分濃度(浸透圧)が高くなる
  2. 体が濃度を薄めようとして「喉の渇き」を感じ、水分をたくさん飲む
  3. 飲んだ水分が血液に集まり、血液全体の「量(ボリューム)」が増える
  4. 血管の広さは変わらないため、中身(血液)が増えたことで押し出す圧力が増し、血圧が上がる
  5. 血管の塊である「腎臓」に強い圧力がかかり、大きな負担(ダメージ)となる

💡 腎臓が正常な人と、腎臓病の人との決定的な違い

腎臓が健康な方であれば、一時的に塩分を摂りすぎても尿から自然に余分な塩分(ナトリウム)を排出して調整できるため、普段から過度にナーバスになる必要はありません。

しかし、すでに慢性腎臓病になっている方の場合は、腎臓からナトリウムをうまく排出する力が落ちています。そのため、塩分の摂りすぎがダイレクトに血圧上昇と腎臓へのダメージに直結してしまうのです。

2. 塩分を減らすことで期待できる3つのメリット

日常の食事でしっかり減塩ができると、腎臓を守る上で絶大なメリットが得られます。

  • 血圧を下げる:血管にかかる負担を直接減らします。
  • 「尿細管(にょうさいかん)」を保護する:ろ過された尿の元から、必要な水分を再吸収する重要な組織「尿細管」の働きを守ります。
  • 心臓を守る(合併症の予防):腎臓と心臓は深く繋がっており、腎臓が悪くなると心臓病のリスクも上がります。塩分を控えることは、心臓への優しさにも繋がります。

3. 今日からできる!無理のない減塩テクニック

実は、目標である「1日6g未満」を完璧にクリアできている患者様は、現実には10〜20%ほどしかいないと言われています。それほど減塩は難しいものです。

だからこそ、「いきなり完璧を目指さない」「テクニックを上手に使う」ことが大切です。

🍽️ 調味料は「かける」ではなく「つける」

私たちが摂取する塩分のうち、約67%は調味料(醤油、味噌、塩など)から入ってきます。 例えば、アジの干物や目玉焼きに上から醤油をドバッとお皿全体に「かける」のではなく、小皿に出した醤油に「ちょんとつける」食べ方に変えるだけで、使う調味料の量を大幅に減らすことができます。

🥄 軽量スプーンを活用する

目分量で料理をすると、どうしても塩分が多くなりがちです。自分がどのくらい使っているかを正しく知るために、慣れるまでは軽量スプーンを使いましょう。

  • 濃い口醤油(小さじ1杯):約0.9g
  • みそ(小さじ1杯):約0.7g
  • ポン酢醤油(小さじ1杯):約0.3g (※普通の醤油をポン酢に変えるだけで、塩分を約3分の1に抑えられます)

🍋 酸味・香辛料・香味野菜を味方にする

「お酢」や「レモンなどの酸味」は、塩気が少なくても味に引き締め感を与え、塩の働きを助けてくれる相性の良さがあります。また、生姜、にんにく、大葉、スパイスなどを上手に効かせることで、薄味でも物足りなさを感じにくくなります。

🐟 加工食品の「隠れ塩分」に気をつける

「味付けをしていない」と思って食べている身近な加工食品にも、すでに多くの塩分が含まれています。

  • 食パン(6枚切り1枚):約0.8g
  • ゆでうどん(1玉):約0.7g
  • アジの干物(中1枚):約1.0g
  • かまぼこ(2枚):約1.0g
  • ウインナー(1本):約0.4g

これらを食べるときは「すでに塩分が入っているんだ」と意識し、その代わりにおかずの醤油を控えるなどのトータルでの調整を意識しましょう。

4. 挫折しないための心構え:まずは10g、そして1週間単位で考える

普段15gや20g近く摂っている方がいきなり6gに落とそうとすると、食事が全く楽しくなくなって嫌になってしまいます。

まずは、自分の今の摂取量を知る(お医者様の尿検査などで簡単に調べられます)ことから始め、現在10g以上ある方は「まずは1日10g」を目指してみましょう。

また、毎日きっちり6gに縛られるのではなく、「1週間(7日間)トータルで約40gに収まればOK」という広い視野で捉えるのが、減塩生活を長く楽しく続けるための最大の秘訣です。外食で多く摂ってしまった翌日は、お家で少し控えるといった調整で十分です。

漢方の力で、眠っている腎臓の力を呼び起こす

慢性腎臓病のステージ3くらいまでの方であれば、適切な食事管理と合わせて漢方を取り入れることで、数値を正常値の方へ戻して維持できる可能性が十分にあります。

腎臓は100%すべての機能がフル稼働しているわけではありません。漢方(東洋医学)には、「今うまく使われていない腎臓の組織を働かせる」「血流が滞っている毛細血管の巡りをもう一度良くする」という、西洋医学にはない得意なアプローチ方法があります。

クレアチニンやeGFRの数値が気になり始めたら、ぜひ一度、永寿屋本店へご相談ください。長野県内はもちろん、全国どこからでもお電話やメール、ネットを通じた遠隔相談(オンラインカウンセリング)に対応しております。

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