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慢性腎臓病(CKD)のケアにおいて、食事管理で必ずと言っていいほどお医者様から言われるのが「塩分(食塩)を控えましょう」という言葉です。
現在、日本人の1日あたりの平均食塩摂取量は10.1g(男性:10.9g、女性:9.3g)と言われています。それに対して、すでに慢性腎臓病を持っている方の目標値は「1日6g未満」。つまり、一般的な平均値の約半分を目指すことになります。
「なぜ、そこまで塩分を減らさなければいけないの?」 「いきなり半分に減らすなんて、味がしなくて続けられない…」
そんな悩みや疑問を抱えている方へ、今回は塩分と腎臓の深い関係や、無理なく続けられる減塩の具体的なテクニックをお話しします。
体が塩分を摂りすぎたとき、体内では次のようなドミノ倒し(メカニズム)が起こっています。
腎臓が健康な方であれば、一時的に塩分を摂りすぎても尿から自然に余分な塩分(ナトリウム)を排出して調整できるため、普段から過度にナーバスになる必要はありません。
しかし、すでに慢性腎臓病になっている方の場合は、腎臓からナトリウムをうまく排出する力が落ちています。そのため、塩分の摂りすぎがダイレクトに血圧上昇と腎臓へのダメージに直結してしまうのです。
日常の食事でしっかり減塩ができると、腎臓を守る上で絶大なメリットが得られます。
実は、目標である「1日6g未満」を完璧にクリアできている患者様は、現実には10〜20%ほどしかいないと言われています。それほど減塩は難しいものです。
だからこそ、「いきなり完璧を目指さない」「テクニックを上手に使う」ことが大切です。
私たちが摂取する塩分のうち、約67%は調味料(醤油、味噌、塩など)から入ってきます。 例えば、アジの干物や目玉焼きに上から醤油をドバッとお皿全体に「かける」のではなく、小皿に出した醤油に「ちょんとつける」食べ方に変えるだけで、使う調味料の量を大幅に減らすことができます。
目分量で料理をすると、どうしても塩分が多くなりがちです。自分がどのくらい使っているかを正しく知るために、慣れるまでは軽量スプーンを使いましょう。
「お酢」や「レモンなどの酸味」は、塩気が少なくても味に引き締め感を与え、塩の働きを助けてくれる相性の良さがあります。また、生姜、にんにく、大葉、スパイスなどを上手に効かせることで、薄味でも物足りなさを感じにくくなります。
「味付けをしていない」と思って食べている身近な加工食品にも、すでに多くの塩分が含まれています。
これらを食べるときは「すでに塩分が入っているんだ」と意識し、その代わりにおかずの醤油を控えるなどのトータルでの調整を意識しましょう。
普段15gや20g近く摂っている方がいきなり6gに落とそうとすると、食事が全く楽しくなくなって嫌になってしまいます。
まずは、自分の今の摂取量を知る(お医者様の尿検査などで簡単に調べられます)ことから始め、現在10g以上ある方は「まずは1日10g」を目指してみましょう。
また、毎日きっちり6gに縛られるのではなく、「1週間(7日間)トータルで約40gに収まればOK」という広い視野で捉えるのが、減塩生活を長く楽しく続けるための最大の秘訣です。外食で多く摂ってしまった翌日は、お家で少し控えるといった調整で十分です。
慢性腎臓病のステージ3くらいまでの方であれば、適切な食事管理と合わせて漢方を取り入れることで、数値を正常値の方へ戻して維持できる可能性が十分にあります。
腎臓は100%すべての機能がフル稼働しているわけではありません。漢方(東洋医学)には、「今うまく使われていない腎臓の組織を働かせる」「血流が滞っている毛細血管の巡りをもう一度良くする」という、西洋医学にはない得意なアプローチ方法があります。
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