永寿屋 「漢方健康講座」

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塩分摂取について解説します 【漢方と慢性腎臓病その7】

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「塩分摂取について解説します 【漢方と慢性腎臓病その7】」

主な内容

今回のテーマは「慢性腎臓病患者の塩分摂取」について、減塩の重要性とその具体的な方法を解説しています。

  • 日本の塩分摂取量とCKD患者への推奨:
    日本人の平均塩分摂取量は1日約10.1g。慢性腎臓病(CKD)患者には1日6g未満が推奨されています。
  • 減塩が必要な理由:
    塩分過剰摂取は、血中塩分濃度と心拍数を上昇させ、喉の渇きから水分摂取を促し、血液量増加を招きます。血管拡張が追いつかないため血圧が上昇し、毛細血管の塊である腎臓に負担をかけます。
  • 健常者とCKD患者の塩分管理:
    腎機能が正常な人は、過剰なナトリウムを尿として排出できるため、過度に塩分を気にする必要はありません。特に味噌などの形で摂取する場合は神経質になる必要はないと考えています。しかし、腎機能が低下しているCKD患者はナトリウム排出が困難なため、塩分摂取量の管理が重要になります。
  • 減塩による効果:
    血圧を下げる、腎臓の尿細管を保護する、腎臓病による心臓への合併症リスクを軽減するなどの効果が期待できます。
  • 減塩のテクニック:
    • だし、香辛料、酢などを活用し、塩以外の味付けでおいしさを引き出す。
    • 自身の味覚を理解し、現在の塩分摂取量を把握する(摂取塩分量を測る尿検査も有効)。
    • 調味料の使い方を工夫する(「かける」より「つける」、計量スプーンを使用)。
    • 減塩調味料やポン酢醤油などを活用する。
    • 素材本来の味を活かす。
    • 香辛料、酸味、香味野菜を上手に利用する。
  • 注意すべき加工食品:
    食パン、うどん、揚げ物、かまぼこ、ちくわ、ウインナー、ハム、スライスチーズなど、加工食品には塩分が含まれているため、摂取量に注意が必要です。
  • 目標塩分摂取量:
    まずは1日10gを目標とし、徐々に6g/日を目指す。1週間単位で調整すると実践しやすい。
  • 料理の塩分量:
    ご飯自体には塩分は少ないが、外食やテイクアウト食品(カレーライス、寿司、ラーメンなど)は塩分量が多いことを意識する。
  • 腎機能改善の可能性:
    CKDステージ3程度までで透析前の患者は、毛細血管の血流改善により腎機能の正常化を目指せる可能性がある。漢方相談をお薦めします。。
  • 次回予告:
    毛細血管の血流とその形を観察することは、病気の予防や改善法にヒントを与えます。腎臓の毛細血管を始め、全身の毛細血管の血流を良くする具体的な方法について解説予定。
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