永寿屋 「漢方健康講座」
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リンが増えないための必勝食事法とは?【漢方と慢性腎臓病その4】
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「リンが増えないための必勝食事法とは?【漢方と慢性腎臓病その4】」
目次
主な内容
テーマは「腎臓とリン」で、腎臓病患者にとって避けて通れないリンの問題について解説します。
- 高リン血症の危険性:
血液中のリンが増えすぎると、動脈硬化、血管石灰化、骨折リスク、心血管疾患・脳血管疾患リスク、腎機能低下など、様々な問題を引き起こします。
- 高リン血症の原因:
リンを多く含む食事の摂取過多と、腎機能低下によるリンの排泄低下の2つが主な原因です。腎機能が低下すると、骨からリンが放出されることもリン値上昇に関与します。
- 高リン血症の検査と治療:
血液検査(血清リン値、カルシウム値)、動脈硬化検査、画像検査などで診断します。治療法としては、リン制限食、リン吸着薬、運動療法が挙げられます。
- リン制限食のポイント:
有機リンと無機リン: 食品中のリンには有機リンと無機リンがあり、無機リンの方が腸管での吸収が良く、血中リン値を上げやすいです。加工食品や食品添加物には無機リンが多く含まれるため、腎臓の悪い人は摂取を控えるべきです。一方、有機リンは吸収率が低いため、魚介類や植物性タンパク質からのリン摂取は比較的影響が少ないとされます。
- タンパク質の選択:
タンパク質制限が必要な場合は、動物性タンパク質の方が少量で効率よくアミノ酸を摂取できます。タンパク質制限が不要な場合は、植物性タンパク質を積極的に摂取しても良いと考えられます。
- リンを下げる薬と運動療法:
リン吸着薬は医師と相談の上で使用します。運動療法も血中リン濃度をコントロールするのに有効です。
- 腎臓と血管の健康:
人工透析の原因の多くは血管のトラブルであり、腎臓(特に毛細血管)の健康を保つことが重要です。慢性腎臓病で人工透析を避けるためには、血管、特に毛細血管の血流を良くすることが大切です。
- 漢方の活用:
慢性腎臓病は漢方が得意とする分野であり、漢方の永寿屋への相談をお薦めします。長野市に2店舗あり、電話やネットでも相談可能です。
- 次回予告:
次回は、腎臓病とカリウム、野菜・果物の摂取について解説する予定です。