永寿屋 「漢方健康講座」
心や身体についてのお悩みを
東洋医学の視点から動画でくわしく解説しています。
血管を観察すると身体の状態が理解できることについて解説します【漢方と慢性腎臓病その9】
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「血管を観察すると身体の状態が理解できることについて解説します【漢方と慢性腎臓病その9】」
主な内容
「予防としての毛細血管観察」について解説しています。
血管の状態は老化や病気の兆候を早期に捉える重要な指標であり、毛細血管観察はその有効な手段です。
未病のうちに病気を予防したい方は必見です。
- 予防の重要性と毛細血管観察:
予防は最大の治療であり、病気にならないことが最善。毛細血管観察は、血管の状態を通じて老化や病的な変化を早期に捉える指標として有効。
- 毛細血管観察の定期的な実施:
3ヶ月に1回程度の定期的な観察が推奨され、過去との比較により変化を早期に発見することが重要。体調が良い時の状態を知っておくことも大切。
- 東京大学での研究:
毛細血管観察は、東京大学でも「毛細血管観察による心と体のヘルスモニタリング」として研究されており、疾患や未病の発見、健康維持のためのバイオマーカーとしての可能性が注目されている。
- 観察方法:
利き手と逆側の薬指の爪の甘皮部分を使い、特殊な光と顕微鏡で毛細血管を観察。利き手と逆側の薬指を使う理由は、10本の手の指の中で最も使用頻度が低く、観察に適しているため。
- 血管の構造と役割:
心臓から太い血管、細い血管を経て毛細血管へ血液が流れ、細胞に酸素と栄養を供給。毛細血管の機能低下は細胞の炎症(細胞の死)に繋がり、様々な疾患の原因となる。
- 赤血球と血液の状態:
健康な血液の赤血球は柔らかく変形可能で、毛細血管をスムーズに通過できる。しかし、赤血球が凝集した状態(ルロー形成)や細菌が付着した状態だと、血管通過が困難になり、細胞への酸素供給が滞る。
- 毛細血管観察でわかること:
- 新陳代謝: 真皮乳頭がはっきり見えるほど新陳代謝が良い。
- 血流: 赤血球や白血球の流れる速さで血管の状態や血流を評価。
- 健康状態: 血管の形状(ねじれ、拡張、太さなど)で判断。
- 体液の汚れ: 周囲の体液の状態から毒素や老廃物の蓄積、解毒状況を推測。
- 正常な毛細血管と異常な毛細血管:
- 正常: ヘアピン状で血管の先端が揃っている。白い帽子状のものが確認できる場合は新陳代謝が良い。
- 異常: アレルギー体質では血管の先端のみが見える形状が多い。心機能低下やストレス状態では毛細血管の下に静脈が見える。脂肪過多、糖代謝異常、精神的な問題がある場合も血管の形状に変化が現れる。
- 毛細血管の不調と関連する疾患:
皮膚病、脱毛、白髪、癌、認知症、脳卒中、脳梗塞、高血圧、糖尿病、歯周病、肝臓病、貧血など、多くの疾患は毛細血管の血流不全と関連する。
- 毛細血管観察の利点:
痛みや負担がなく、短時間で実施可能。
- 毛細血管観察の実施場所:
漢方永寿屋(長野市稲葉:026-239-6767)、永寿屋本店(長野市代門町:026-232-2208)で実施。電話またはネット予約可能。
- 次回予告:
人工透析患者、特に皮膚のかゆみに悩む患者に向けた情報提供を予定。