永寿屋 「漢方健康講座」
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野菜や果物に含まれるカリウムとうまく付き合うコツを解説します 漢方と慢性腎臓病6
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「野菜や果物に含まれるカリウムとうまく付き合うコツを解説します 漢方と慢性腎臓病6」
主な内容
テーマは、慢性腎臓病(CKD)患者のカリウム摂取について、制限の必要な人と不要な人がいること。その理解の上で食生活のコツを解説しています。
- カリウム制限は不要な場合が多い:
全てのCKD患者にカリウム制限が必要なわけではなく、ステージ3a程度までのCKD患者の多くはカリウム制限が不要。
- カリウム制限の理由と現状:
カリウム過剰は不整脈や突然死のリスクを高めるため、野菜や果物の摂取制限が従来行われてきた。しかし、日本のCKD患者の6~7割はステージ3までであり、過度な制限は不要な場合が多い。
- 個別化されたカリウム管理:
CKDの原因疾患、服用薬、腎機能の重症度によってカリウム管理の厳密さは異なる。自身の血液・尿検査データに基づいた個別対応が重要。
- 制限の目安:
血清カリウム値が5.5mg/dL以上、またはその可能性が高い場合に制限を検討。
- ベジタリアン食と腎臓病:
従来は制限対象とされた植物性食品中心の食事が、近年の研究で腎臓病患者に良い影響を与える可能性が示唆されている。植物性タンパク質の摂取や抗酸化作用などがメリットとして挙げられる。
- 野菜・果物のメリット:
- 降圧効果: カリウムや不飽和脂肪酸による降圧作用は、腎臓への負担を軽減。
- 体液のアルカリ化: 酸性に傾きがちな体液をアルカリ性に保ち、腎機能の悪化を防ぐ。
- 摂取を控えるべき食品:
一部の野菜・果物(カリウム吸収率の高い、野菜・果物ジュース、ベジタブルソース、ドライフルーツ、芋類)、加工食品、肉、乳製品、これらを控えることから始める。
- 比較的摂取可能な食品:
葉物野菜はカリウム値への影響が少ないため、CKDステージ2~3a程度であれば制限不要な場合が多い(ただし、重症患者は注意が必要)。
- カリウムを下げる薬の活用:
近年登場したカリウムを下げる薬(ロケルマなど)を服用することで、食事制限を緩和できる場合がある。医師と相談を推奨。
- 腎臓を元気にするために:
腎臓の毛細血管の血流改善が重要。漢方薬も有効な選択肢となりうる。漢方の永寿屋にご相談をお薦めします。
- 次回予告:
塩分摂取について解説予定。